
診療室で「急にみぞおちがぎゅっと締め付けられるように痛くなり、時間がたつと楽になります」というお話をよく聞きます。検査で大きな異常がなかったとしても、痛みが繰り返される場合、体はすでに胃腸機能の負担を知らせている途中かもしれません。特に忙しい予定、不規則な食事、睡眠不足、空腹時のコーヒーが重なる方に、胃けいれんのような状態が現れやすくなります。
胃けいれんはなぜストレスとともに起こるのでしょうか
胃腸は単に食べ物を受け入れる器官ではなく、自律神経の影響を大きく受けます。緊張や過労が長く続くと、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、胃腸運動がスムーズにいかず、みぞおちの痛み・悪心・吐き気・嘔吐感につながることがあります。飲み会、食べ過ぎ、辛く塩分の多い食事が多い場合は、粘膜への刺激も加わり、不快感が強くなります。
繰り返す痛みは胃腸機能を確認します
胃けいれんのような痛みは、突然始まり、徐々におさまる経過を示すことが多いです。これに頭痛、めまい、冷や汗、手足が冷たい感じが伴う場合は、胃腸だけでなく全身の循環と緊張状態もあわせて見る必要があります。私は、良導絡検査、胃電図検査などを参考に、臓腑機能のアンバランスと食前・食後の胃腸リズムを確認します。
韓方治療は体の緊張と消化をあわせて見ます
韓方薬、鍼、お灸治療は、症状の時期や強さ、体質、ストレスの程度、食事と睡眠パターンを総合的に考慮して計画します。痛みを抑えることだけに焦点を当てるのではなく、胃腸運動が安定して回復できる条件を整える方向です。すでに服用中の胃腸薬や他の処方薬がある場合は、自己判断で中止せず、診療時に一緒にお知らせください。
このようなときは相談をおすすめします
- みぞおちの痛みが繰り返す、または回数がだんだん増えるとき
- 食後の胃もたれ、吐き気、嘔吐感が一緒にあるとき
- ストレスが強い日ごとに腹痛が現れるとき
- 頭痛・めまい・冷や汗・手足の冷えが一緒に起こるとき
- 鎮痛剤や消化剤だけに頼る期間が長くなるとき
ただし、痛みが非常に強く冷や汗を伴う場合や、胸痛・呼吸困難・吐血・黒い便・高熱・意識低下がある場合は、まず119または救急外来の助けを受けてください。普段は食事を抜かず、空腹時のコーヒーと夜食・飲酒を減らし、食べるスピードを落とすことから始めてみることをおすすめします。胃けいれんは、生活リズムと心の緊張が胃腸に残したサインかもしれません。繰り返す前に体のサインを確認し、ご自身の体質と生活に合った管理の方向を見つけるとよいでしょう。
